高度活性化NK細胞療法の治療事例

症例5:膵臓癌(膵臓がん)⇒肝臓へ転移

手術後の再発・転移。
抗がん剤と高度活性化NK細胞療法の併用で腫瘍マーカーが著しく低下。
2cm大の肝転移が1cm以下に縮小!

73歳女性

平成22年3月に「膵臓癌(すい臓がん)」と診断され、原発及び、予防的に胆嚢を切除された患者様です。
手術の結果では、周囲のリンパ節への転移は認めていませんでした。
術後、再発・転移予防のため、補助的に抗癌剤治療(ジェムザール)を5ヶ月間のみ施行されました。
しかし、平成23年4月に肝臓への転移を認めてしまいます。
すぐに内服の抗癌剤(TS-1)を開始されますが、主治医からは「もう治らない」「余生の過ごし方を考えたら?」と突き放した言葉をかけられたそうです。
そこで、抗癌剤だけでの効果に不安を強く抱き、高度活性化NK細胞療法の導入を希望されます。

もともと本人・ご家族ともに、手術後の地固め療法として、当院での治療を検討されていたそうです。
しかし、手術の結果から導入を見送ってしまい、初診時には涙ながらに再発を悔やまれていました。
先行して抗癌剤の内服治療が開始されていたこともあり、高度活性化NK細胞療法は2週間に1回のペースで治療を開始することになりました。
すると、内服の抗癌剤のみでは高値だった腫瘍マーカーが、どんどん低下し始めました。
高度活性化NK細胞療法を4回投与した平成23年7月には、一部の項目が正常値まで届きそうな程の低下を認めます。

  • CA19-9     1,400 ⇒  97 (正常値37U/ml以下)
  • DUPAN-2    984 ⇒ 407 (正常値150U/ml以下)
  • エラスターゼ1  370 ⇒ 192 (正常値400ng/dl以下)

また、平成23年8月の高度活性化NK細胞療法1クール(6回投与)後のCT検査では、肝臓へ2ヵ所認めていた転移のうち、2cmの大きさがあった転移巣が、1cm以下まで縮小していました。
当然、主治医で施行した腫瘍マーカーも激減しており、治療自体に懐疑的だった主治医は、この結果に大変驚いていたそうです。

現在この患者様は、高度活性化NK細胞療法の1クールの治療を終えられ、そのまま休みを挟まずに2クール目の治療を継続されています。
確かに腫瘍マーカーは著しく低下しましたが、まだ正常値ではありません。
手術後の再発・転移を経験されたこの患者様は、「癌」の恐ろしさを充分判っていらっしゃいます。
その為「正常値になるまで、まだ気は抜けませんね」と、この結果に喜ぶだけではなく、気を引き締めて治療に向き合っていらっしゃいます。
また、CT画像や腫瘍マーカーなどの客観的データの改善以外でも、高度活性化NK細胞療法導入前に出現していた内服抗癌剤の副作用が消失されるなど、高度活性化NK細胞療法の導入により、肉体的・精神的苦痛の緩和も得られた、非常に良い症例だと思います。

※当クリニックの提携先である東京の日比谷内幸町クリニックにおける高度活性化NK細胞療法の治療例です。

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