高度活性化NK細胞療法の治療事例

症例22:乳癌(乳がん)⇒肝臓・多発性骨転移

手術は不可能。余命1年の乳がんと診断されるも、抗がん剤と高度活性化NK細胞療法の併用で
腫瘍マーカー減少。原発・転移部位も縮小!

49歳女性

平成20年2月に健康診断で異常を指摘されたFさん。受診をした結果、「乳腺炎」と診断されました。それ以降も以上を感じていながらも、忙しさのため受診できない状態が続きました。「乳腺炎」と診断されたことで安心したこともあったのでしょう。

しかし1年後に乳がんと診断されたのでした。

その時点ですでに肝臓・骨へ多発的な転移が認められ、主治医からは「予後は年単位ではいえない」とまでの宣言を受けます。

すでに手術や放射線治療をできる段階ではなかったため、抗がん剤治療が開始されました。

しかし、抗がん剤の副作用が出現。2種類の抗がん剤を組み合わせる治療が中止となります。

Fさんは1種類のみでの抗がん剤治療に不安を感じ、高度活性化NK細胞療法の併用治療を希望されました。通常、抗がん剤との併用治療をされる場合、抗がん剤の休薬期間に、高度活性化NK細胞療法に必要なNK細胞の採取(採血)を行います。

しかし、Fさんの場合、貧血が大変強かったため、細かに血液状態をチェックし、高度活性化NK細胞療法を継続しました。

その結果、腫瘍マーカーは順調に低下。高度活性化NK細胞療法を1クール終えた時点で、すべての腫瘍マーカーが正常値となりました。また、同じ時期の骨シンチグラフィーでは、胸骨の転移部分の影が薄れてきているのが確認出来ました。

  • CEA 5.2→2.2 (正常値5.0ng/ml以下)
  • NCC-ST-439 7.5→1.1(正常値7.0U/ml以下)

Fさんの場合は、抗がん剤の副作用なのか貧血が非常に強く、継続してのNK細胞採取(採血)を行うことができませんでした。

そのため、高度活性化NK細胞療法の2クール目開始までに、2ヶ月程度お休みを挟むことになりました。

しかし、その間に症状は逆行することなく、腫瘍マーカーも正常値を維持したまま、高度活性化NK細胞療法の2クール目を再開することが出来ました。

2クール目を再開してまもなく、一部骨髄浸潤が見られていた骨転移の病変が縮小し、骨内に治まっていることが判明します。

骨髄とは、白血球や赤血球などの血液成分を作っている、いわば血液の工場です。

この部位に浸潤が見られていたため、長期に渡り貧血が改善せず、高度活性化NK細胞療法もゆっくりとしか進めていくことができませんでした。

しかしこの改善によって、高度活性化NK細胞療法を定期的に行うことが可能になりました。

高度活性化NK細胞療法2クール目4回目の治療後のCTでは、原発である乳房の腫瘤は不明瞭なものとなり、多発的に見られていた肝臓の転移も縮小傾向となっていました。

※当クリニックの提携先である東京の日比谷内幸町クリニックにおける高度活性化NK細胞療法の治療例です。

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