高度活性化NK細胞療法は、患者様から血液を40cc程採取し、最先端の培養技術で刺激・活性化し、2週間ほど無菌状態で約10億個のNK細胞を増殖させ、生理食塩水に溶かして再び静脈から患者さんの体内へ戻すという療法です。
(尚、NK細胞の数値は目安であり、培養期間や患者さんの容態によって異なります)
免疫チェックポイント阻害剤であるオブジーボが保険適応になり、アメリカではCAR-T療法がFDAの承認を受けている現在、免疫細胞療法にエビデンスがないというのはナンセンスな話で、古くはクレスチン、レンチナンやピシバニールという保険適応になった薬も存在しています。
我々が行っている細胞培養による免疫細胞療法の効果については、国立がん研究センターがかつて、最高権威の雑誌であるランセットに、肝細胞癌の術後投与が生存率を高めることを示した論文を掲載しています。
また、学会発表レベルではありますが、肺癌や膵臓癌についても同様の報告があります。
詳しくは免疫細胞療法についてのページをご覧下さい。
ご安心ください。患者様ご自身の血液を採取し、増殖・活性化するため副作用の心配はありません。
培養後の血液を投与した後に発熱することがありますが、免疫力が高まっている過程での発熱ですので心配はありません。
発熱は個人差にもよりますが1日程度でおさまります。
有効性に大きな違いはないと考えられます。
一番重要とされるのは、患者様の免疫細胞がどのような状態にあるかです。免疫細胞の状態が良ければ治療効果も期待できますし、悪い状態であれば治療効果が現れるには時間を要することとなります。
詳しくはがん治療事例のページをご覧下さい。
問題ありません。併用することでむしろ高い効果が期待できると考えられます。また、他の治療の副作用を軽減できると思われます。
但し、現在お受けになっている化学療法や放射線療法等との併用については、お互いの治療のタイミングを考慮する必要があります。
可能です。
但し、化学療法、放射線療法は、免疫細胞を含む正常な細胞にもダメージを与えてしまいますので、抗ガン剤投与後2~3日程空けてからの採血となります。併用される場合は、主治医の先生及び当クリニックにご相談下さい。
可能です。
抗ガン剤治療、放射線療法や手術は、正常なNK細胞にダメージを与え免疫力を低下させます。
これらの治療の前に採血してNK細胞を凍結保存しておき、必要なときに高度活性化NK細胞療法を受けることができます。
高度活性化NK細胞療法は、これまで手術、抗ガン剤治療、放射線療法いずれも進行が食い止められなかった場合でも、治療効果が認められたケースもあります。
したがって、高度活性化NK細胞療法だけでも治療できる可能性はありますが、高度活性化NK細胞療法は抗ガン剤治療などを妨げない治療法ですので、抗ガン剤治療などと併用することによって、治療全体の効果を上げることが期待できます。
もちろん、期待できます。
但し、全身に転移している様な重篤な場合は期待できないケースもあります。
早期のガンでも、抗ガン剤治療などを併用したり、抗ガン剤治療などを終了後に高度活性化NK細胞療法を行うことは患者様にとって有益であると考えられます。
有効性は高いと考えられます。最近は、再発の予防を目的として受ける方が非常に増えてきています。
ございません。
高度活性化NK細胞療法は患者様のお体に負担をかける治療ではございませんので、年齢や体力の制限なく受けていただくことができます。
詳しくは高度活性化NK細胞療法をご覧下さい。